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お酒は20歳になってから。未成年者への酒類の販売は法律で禁止されています。

水始涸の便り

色が深く、夜が早くなる。余韻は長く残り、ワインは少しずつ温めたくなる。

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お酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。

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水始涸秋分
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Pairings / 幕間

72 幕間

ポスターから、物語を選ぶ。

映画・文学・歌舞伎の余韻に、ワインを一本ずつ。それぞれに呼応する七十二候をしるしに、気になったポスターから、その幕間へ。

  • 立冬金盞香

    スタンリー・キューブリック

    1999

    アイズ ワイド シャット

    × La Rosi / Orange

    室内灯の、橙。

  • 秋分雷乃収声

    ヴィム・ヴェンダース

    1987

    ベルリン・天使の詩

    × Domaine Rivaton / Red

    永遠より、一杯の重さを。

  • 穀雨霜止出苗

    リー・アイザック・チョン

    2020

    ミナリ

    × Kunoh Wines / Red

    よその土に、根を張る。

  • 雨水草木萌動

    伊丹十三

    1985

    タンポポ

    × Milan Nestarec / White

    愛情を込めて、ひと口。

  • 小暑温風至

    ジョン・カサヴェテス

    1980

    グロリア

    × YOYO / Rosé

    向かい風の中を、ハイヒールで歩く人へ。

  • 啓蟄蟄虫啓戸

    オリヴィエ・アサヤス

    2008

    夏時間の庭

    × ラ・クーレ・ダンブロジア / Red

    花を挿すように、栓を抜く。

  • 白露草露白

    ジェーン・カンピオン

    1993

    ピアノ・レッスン

    × Alex Craighead Wines / Red

    言葉を捨てた者だけが、語れる味がある。

  • 立冬地始凍

    滝田洋二郎

    2008

    おくりびと

    × Domaine des Ronces / White

    硬さの奥に、温もりがある。

  • 大雪閉塞成冬

    濱口竜介

    2021

    ドライブ・マイ・カー

    × Kunoh Wines / Red

    閉じたあとに、口が開く。

  • 清明鴻雁北

    ガース・デイヴィス

    2016

    LION/ライオン 25年目のただいま

    × Jauma / Orange

    どこから来たか、グラスは覚えている。

  • 春分雀始巣

    ビリー・ワイルダー

    1960

    アパートの鍵貸します

    × フレデリック・コサール / Red

    今夜の鍵は、誰にも貸さない。

  • 小寒水泉動

    エリック・ロメール

    1992

    冬物語

    × Domaine Pignier / Red

    氷の下で、春はもう動いている。

  • 白露玄鳥去

    クロエ・ジャオ

    2020

    ノマドランド

    × Sato Wines / Red

    雲の上に、根を下ろす。

  • 啓蟄菜虫化蝶

    ジャン=リュック・ゴダール

    1960

    勝手にしやがれ

    × Le Clos du Tue-Boeuf / Red

    文法を破った者だけが、自由の味を知っている。

  • 立春魚上氷

    ジャック・タチ

    1958

    ぼくの伯父さん

    × Hubert Metz / White

    効率のない時間を、グラスに。

  • 夏至乃東枯

    デブラ・グラニック

    2018

    足跡はかき消して

    × イヴ・アンベルグ / Orange

    同じ緑から、別の季節へ。

  • 啓蟄桃始笑

    ジャン=ピエール・ジュネ

    2001

    アメリ

    × Marcel Lapierre (M. & C. Lapierre) / Red

    クレームブリュレを割るように、一口。

  • 大寒鶏始乳

    アレクサンダー・ペイン

    2023

    ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ

    × Domaine des Ronces / Red

    帰れなかった冬に、三つのグラス。

  • 立夏竹笋生

    パオロ・タヴィアーニ, ヴィットリオ・タヴィアーニ

    1977

    父 パードレ・パドローネ

    × Panevino / Red

    囲いのなかで、ことばを覚えた。

  • 夏至菖蒲華

    荻上直子

    2006

    かもめ食堂

    × Alex Craighead Wines / White

    遠い国で、肩の力を抜くための白。

  • 立秋寒蝉鳴

    オーソン・ウェルズ

    1958

    黒い罠

    × Les Foulards Rouges / White

    よく冷えた、誘惑。

  • 小寒芹乃栄

    濱口竜介

    2023

    悪は存在しない

    × ドメーヌ・マルメガネ / White

    土地は、予定表を読まない。

  • 小満紅花栄

    ウォン・カーウァイ

    1994

    恋する惑星

    × Frédéric Cossard / Rosé

    恋の色は、スーパー・ピンク。

  • 処暑禾乃登

    中村義洋

    2013

    奇跡のリンゴ

    × Christian Ducroux / Red

    畑を、山に返す。

  • 寒露鴻雁来

    フェリックス・ヴァン・グルーニンゲン, シャルロッテ・ファンデルメールシュ

    2022

    帰れない山

    × Radikon / Orange

    灰色の葡萄が、琥珀になるまで。

  • 秋分水始涸

    中江裕司

    2022

    土を喰らう十二ヵ月

    × jiki / White

    土から、土へ、めぐる。

  • 立夏蛙始鳴

    エリック・ロメール

    1987

    友だちの恋人

    × Hubert & Heidi Hausherr / Orange

    友だちの友だちは、友だち。

  • 雨水土脉潤起

    塚原あゆ子

    2025

    ファーストキス 1ST KISS

    × I Cangianti / Red

    同じ十五年を、もう一度。

  • 立冬山茶始開

    マイケル・パウエル, エメリック・プレスバーガー

    1948

    赤い靴

    × La Sorga / Orange

    脱げない靴で、踊りつづける。

  • 雨水霞始靆

    ヴィム・ヴェンダース

    1994

    リスボン物語

    × Vinibio / White

    光を録音できたら、こんな味がする。

  • 小暑鷹乃学習

    ティム・バートン

    2003

    ビッグ・フィッシュ

    × Domaine des Fables / Red

    大きな魚の話を、もうひとつ。

  • 立秋涼風至

    是枝裕和

    2008

    歩いても歩いても

    × Cave D'occi / Red

    まだ固い午後が、開く。

  • 立夏蚯蚓出

    沖田修一

    2018

    モリのいる場所

    × 國津果實酒醸造所 / Red

    名もない仕事に、名前をひとつ。

  • 穀雨葭始生

    マイク・ミルズ

    2021

    カモン カモン

    × Brood Fermentation / White

    音符のあいだを、歩く。

  • 秋分蟄虫坏戸

    新海誠

    2022

    すずめの戸締まり

    × MORIUMIUS Farm & Winery / Red

    茜色の空に、扉がひとつ。

  • 芒種螳螂生

    ショーン・ベイカー

    2017

    フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法

    × チェイス・ザ・グレープ / Red

    甘い色の下で、酸が暮らしを支えている。

  • 冬至麋角解

    シャーロット・ウェルズ

    2022

    アフターサン

    × Sumenjak / White

    香りは金。口は、冷える。

  • 清明玄鳥至

    ノア・バームバック

    2012

    フランシス・ハ

    × ル・マゼル / White

    先に回っている部屋へ、着く。

  • 大暑桐始結花

    中野量太

    2020

    浅田家!

    × MORIUMIUS Farm & Winery / Orange

    写真も、ワインも、光の保存。

  • 立春東風解凍

    大森立嗣

    2018

    日日是好日

    × Prophet's Rock / Red

    お茶のように、淹れた赤。

  • 霜降霜始降

    アキ・カウリスマキ

    2023

    枯れ葉

    × Domaine des Canailles / Red

    仕事と、眠りのあいだに。

  • 芒種腐草為蛍

    アリーチェ・ロルヴァケル

    2018

    幸福なラザロ

    × Cantina Giara / Orange

    時間が止まった場所で、ワインは動きつづける。

  • 春分桜始開

    ラッセ・ハルストレム

    2000

    ショコラ

    × Vincent Bergeron / Red

    白たちの中の、赤ひとり。

  • 立秋寒蝉鳴

    ヴィム・ヴェンダース

    1984

    パリ、テキサス

    × Le Clos Vagabond / Red

    荒野を歩いてきた男に、一杯の赤を。

  • 小満麦秋至

    深川栄洋

    2019

    そらのレストラン

    × えべおつWein / White

    めいめいの色を、ひとつの空へ。

  • 大暑土潤溽暑

    ウォン・カーウァイ

    2000

    花様年華

    × Folias de Baco / Orange

    言えなかった想いは、四ヶ月の醸しに似ている。

  • 大雪熊蟄穴

    ヌリ・ビルゲ・ジェイラン

    2014

    雪の轍

    × Šumenjak / Orange

    触れたあとに、渋みが残る。

  • 大雪鱖魚群

    ロバート・レッドフォード

    1992

    リバー・ランズ・スルー・イット

    × Beck-Hartweg / White

    淵の底の、澄んだ流れ。

  • 芒種梅子黄

    トニー・ガトリフ

    1997

    ガッジョ・ディーロ

    × Domaine La Bohème / Red

    旅の民の言葉で、赤ワイン。

  • 霜降霎時施

    アンドリュー・ヘイ

    2015

    さざなみ

    × La Cave de Belleville / White

    止まっていた時間が、まだ冷たい。

  • 冬至雪下出麦

    森淳一

    2015

    リトル・フォレスト 冬・春

    × Cave d'Occi / White

    雪の下で、甘くなるものたちへ。

  • 小雪朔風払葉

    黒澤明

    1985

    乱

    × Domaine Rivaton / Red

    落ちたあとに、骨格が残る。

  • 寒露菊花開

    小津安二郎

    1960

    秋日和

    × Cyrille Vuillod / Red

    今夜までの、赤。

  • 小雪虹蔵不見

    イングマール・ベルイマン

    1963

    冬の光

    × Milan Nestarec / White

    目立たないまま、続ける。

  • 立秋蒙霧升降

    是枝裕和

    2023

    怪物

    × I Cangianti / White

    見る位置で、色が変わる。

  • 霜降楓蔦黄

    セリーヌ・シアマ

    2021

    秘密の森の、その向こう

    × Basket Range Wines / Red

    同じ家を、もう一度。

  • 立春黄鶯睍睆

    コルム・バレード

    2022

    コット、はじまりの夏

    × カーブドッチ / White

    言葉より先に、からだがほどける。

  • 小雪橘始黄

    ジュゼッペ・トルナトーレ

    1988

    ニュー・シネマ・パラダイス

    × Il Censo / Orange

    金色は、還ってくる。

  • 穀雨牡丹華

    ガブリエル・アクセル

    1987

    バベットの晩餐会

    × GRAPE REPUBLIC / Orange

    最高の給仕は、土からはじまる。

  • 芒種腐草為蛍

    テレンス・マリック

    2011

    ツリー・オブ・ライフ

    × William Downie / Red

    木漏れ日を、そのまま注ぐ。

  • 大寒水沢腹堅

    ケネス・ロナーガン

    2016

    マンチェスター・バイ・ザ・シー

    × Roland Schmitt / White

    氷は、厚くなる側。

  • 大暑桐始結花

    ルキーノ・ヴィスコンティ

    1963

    山猫

    × Marco De Bartoli / Orange

    落日は、琥珀になる。

  • 大寒款冬華

    ルーカス・ムーディソン

    2013

    ウィ・アー・ザ・ベスト!

    × Escoda-Sanahuja / Orange

    上手さより先に、叫びがあった。

  • 夏至半夏生

    リュック・ベッソン

    1988

    グラン・ブルー

    × Etnella / White

    海の底まで、白ワインで。

  • 寒露蟋蟀在戸

    ジム・ジャームッシュ

    2016

    パターソン

    × Cave d'Occi / Red

    繰り返す毎日が、詩になるまで。

  • 小暑蓮始開

    ルカ・グァダニーノ

    2017

    君の名前で僕を呼んで

    × La Biancara (Angiolino Maule) / White

    あの夏の下には、火山がある。

  • 大暑大雨時行

    フランシス・フォード・コッポラ

    1979

    地獄の黙示録

    × Gönc Winery / Orange

    琥珀色の、黙示録。

  • 冬至乃東生

    フランク・キャプラ

    1946

    素晴らしき哉、人生!

    × Laurent Bannwarth / White

    華やぎの底の、深み。

  • 白露鶺鴒鳴

    ソフィア・コッポラ

    2003

    ロスト・イン・トランスレーション

    × Brood Fermentation / Red

    短いほうの言葉が、届く。

  • 春分雷乃発声

    ダニー・ボイル

    1996

    トレインスポッティング

    × Wonderwerk / Orange

    あの曲の名前を、グラスに。

  • 清明虹始見

    アシュリング・ウォルシュ

    2016

    しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス

    × Lucy Margaux / Red

    測らないで描いた、いちばん明るい色。

  • 小寒雉始雊

    イ・チャンドン

    2010

    ポエトリー アグネスの詩

    × Weingut Müller-Grossmann / White

    見つめるほど、奥がある。